一川誠さんは知覚心理学で「時間学」を30年以上研究してる千葉大学の教授です【マツコの知らない世界】

マツコの知らない世界

2025年7月1日放送のTBS「マツコの知らない世界」では、「体感時間の世界」と題し、「歳を取ると1年があっという間に感じる理由」や「体感時間が長くなる最強スポット」など、日常の“時間の不思議”を科学的に解き明かします。

この記事では、番組の内容を予習しながら、「時間の感じ方」「錯覚」の仕組み、そして体感時間を伸ばすコツについて、わかりやすく解説します。

一川誠教授はどんな人?

一川誠教授のインタビューショット

プロフィール

  • 名  前:一川 誠(いちかわ まこと)
  • 生年月日:1965年5月5日(60歳)
  • 出 身 地 : 宮崎県(育ちは大阪)
  • 出身高校:立命館高等学校
  • 出身大学:大阪市立大学文学部人間関係学科
  • 最終学歴:同大学院文学研究科博士課程修了
  • 学  位:博士(文学)

プロフィール(職歴と研究歴)

  • 1995年:カナダ・ヨーク大学 研究員
  • 1997年:山口大学工学部講師 → 助教授(感性デザイン工学)
  • 2006年:千葉大学文学部 助教授
  • 2013年:千葉大学 教授(現職)
  • 所属学会:日本時間学会、日本心理学会、日本視覚学会など
  • 主な著書:
    • 『大人の時間はなぜ短いのか』(集英社新書)
    • 『時計の時間、心の時間』(教育評論社)
    • 『時間学概論』(共著、恒星社厚生閣)

また、日本科学未来館の「時間旅行展」でもサイエンスナビゲーターとして活躍し、時間というテーマをわかりやすく社会に伝える役目も担っています。

「時間が早くなる」ってどういうこと?


「一川教授の時間学」

ジャネーの法則とは?

ジャネーの法則」とは、年齢を重ねると体感時間が短く感じるという心理学的現象。
小学生10歳の子にとっての1年は「人生の10分の1」。
でも、50歳の大人にとっては「人生の50分の1」。
そのため、同じ365日でも“比率”として小さくなるため、あっという間に過ぎたように感じるのです。

この法則は、脳の認知や記憶の働き方とも関係しています。新しい体験が少ないと記憶に残りにくく、結果として「何もしなかった一年」として圧縮されてしまうのです。

錯覚が時間感覚を変える?「視覚の不思議」

時間の体感には「錯覚」も大きく関係しています。
番組内でも取り上げられる予定の「フレーザーの錯視」など、以下の錯視が紹介されるかもしれません。

フレーザーの錯視
静止しているはずの画像が、ぐるぐると回って見える視覚トリック。

引用させて頂きました

ミュラー・リヤー錯視
同じ長さの線分の両端に矢羽を付けた場合、内向きに付けると線分は短く見え(上図),外向きに付けると線分は長く見える(下図)。

引用させて頂きました。

オオウチ錯視
同心円状の模様が脈動したように動く錯視。

引用させて頂きました

これらの錯覚は「視覚」と「脳の処理」のズレによって生まれますが、時間の錯覚とよく似ています。

「動いているように見えるけど、実際は動いてない」——これは「長く感じるけど、実際は短い」「短く感じるけど、実際は長い」という体感時間のトリックと通じるところがあります。


体感時間を長くする方法ってあるの?

体感時間を変える方法

実は「体感時間」は工夫次第で長く感じるようにできます。

一川教授によれば、「新しい体験」や「五感を使った記憶」を増やすことが、時間を長く感じさせるコツだそうです。

体感時間が長くなる場所は?

例えばこんな場所が効果的です。

  • 博物館・美術館:知識を得ることで脳の記憶量が増える
  • 歴史的建造物めぐり:非日常の感覚が記憶に刻まれやすい
  • 自然の中を散歩:五感を使うと感覚が研ぎ澄まされやすい
  • 旅行や異文化体験:普段と違うリズムで行動することで、記憶に残りやすくなる

また、事前に下調べして「今日は何を見よう、何を知ろう」と意識することで、1日の濃度がぐっと上がり、時間がゆったり流れるように感じられるとのことです。

一川誠教授の「時間学」体感時間 まとめ

体感時間は「記憶」と「新鮮さ」で変わる

歳を取ると1年が短く感じるのは、ジャネーの法則だけでなく、新しい体験が減り、記憶に残る出来事が少なくなるからです。

子どもの頃は毎日が新しい発見の連続なので、1日がとても長く感じられます。

一方、大人になると日常がルーティン化し、時間が圧縮されて感じやすくなります。

体感時間を伸ばすには「体験」と「意識」が大事

。体感時間を長くしたいなら、意識して新しい体験を増やし、日常の細部に注意を向けてみましょう。

運動や広い空間での活動も効果的です。視覚や聴覚の錯覚のように、私たちの「感じ方」は簡単に変わります。

だからこそ、日々の過ごし方を少し工夫するだけで、時間の流れを自分でコントロールできるのです。

サラリーマンしてる私にとっては「時計の時間」と「心の時間」同じ時間ですが・・・
「感じ方」を変えることで有意義な時間を増やしていきたいです。

今回この記事を書かせて頂けたことで、心の持ち様で豊かな有意義な時間が増やせると良いと思いました。読者の皆様にも豊かで有意義な時間が増えることを切に思います。

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