2025年3月14日(金)、NHKの人気番組「ドキュメント72時間」で「東京・植物園 わたしだけの冬に」と題して小石川植物園が紹介されました。
この記事では、小石川植物園の概要や見どころ、そして基本情報をまとめてご紹介します。
小石川植物園は何処にあるの?

小石川植物園は、都心にありながら豊かな自然を楽しめる、東京大学の研究施設を兼ね備えた植物園です。約3,000種類の植物が四季折々に美しい姿を見せ、特に桜や紅葉の時期は多くの人々で賑わいます。
園内には、日本庭園や歴史的な建造物も点在し、植物だけでなく歴史や文化にも触れることができます。また、ニュートンのリンゴの木やメンデルのブドウなど、学術的に貴重な植物も観賞できます。
植物の研究施設としての役割も担っており、植物に関する展示やイベントも開催されています。都会の喧騒を忘れ、自然の中でゆっくりと過ごしたい方におすすめのスポットです。
住所 営業時間 定休日(基本情報)
- 住 所:東京都文京区白山3-7-1
- 営業時間:午前9時~午後4時30分(入園は午後4時まで)
- 定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
- 電話番号:03-3814-0138
入園料(シニア割引・年間チケット)
入園料は、一般500円、小学生・中学生は、150円、老人週間は、60歳以上の方の入園料が無料。
また、年間パスポート(一般)は、2,500円とお得です。何度も訪れたい方や、植物が好きで頻繁に訪れたい方におすすめです。
アクセス方法
小石川植物園へは、公共交通機関を利用するのが便利です。
- 電車:都営地下鉄三田線「白山駅」から徒歩約10分、東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷駅」から徒歩約15分
- バス:都営バス「白山二丁目」停留所から徒歩約3分
残念ながら、専用の駐車場はありません。車で来る場合は、近くのコインパーキングを利用するのがおすすめです。
基本情報は最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
小石川植物園の概要
東京の中心に位置する小石川植物園は、日本で最古の植物園として知られています。
その歴史は江戸時代の「小石川御薬園」に遡り、現在も東京大学大学院理学系研究科附属植物園として、多くの人々に親しまれています。
小石川植物園は、正式名称を「東京大学大学院理学系研究科附属植物園」といいます。
ここは、約340年前の1684年に徳川幕府が作った「小石川御薬園」が始まりで、日本で最も古い植物園です。

東京大学の施設として、植物の研究や教育に使われる一方で、一般の人々にも公開されています。
小石川植物園は、植物学の研究や教育を目的とする東京大学の附属施設です。
面積は約16万1588平方メートル(48,880坪)もあり、とても広い植物園なんです。
東京ドーム 約3.5個分(東京ドームのグラウンド部分は約13,000㎡、敷地全体で約46,755㎡)
主な施設
小石川植物園には、たくさんの興味深い施設があります。


- 公開温室:2019年に新設された温室では、約2000種類の熱帯や亜熱帯の植物を見ることができます。
- 冷温室:日本の北部や山地に見られる植物を展示しています。
- 薬用保存園:約120種類の薬草を見ることができます。
- 植物分類標本園:約600種類の植物が展示されています。
- 日本庭園:江戸時代の庭園が残されています。
小石川植物園の歴史
小石川植物園の歴史は約340年前の貞享元年(1684)に徳川幕府が設けた「小石川御薬園」に遡ります。
明治10年に東京大学の附属植物園となり、現在も植物学の研究・教育の場として機能しています。
数多くの由緒ある植物や遺構が残されており、国の史跡および名勝に指定されています。
小石川植物園の歴史は、日本の植物学の歴史そのものです。
江戸時代には、薬草の栽培研究が行われ、日本の薬学の発展に貢献しました。明治時代には、日本初の植物学教室が設けられ、日本の近代植物学の礎が築かれました。
植物学者の牧野富太郎先生が研究に励んだ場所としても知られています。
2023年の朝ドラ「らんまん」の主人公のモデルとなり、話題になりました。

このように、小石川植物園は、日本の植物学の発展に深く関わってきた、歴史的に非常に価値のある場所なのです。
小石川植物園 見どころ
見どころスポット
小石川植物園には、歴史的に貴重なスポットが数多く存在します。



- 精子発見のイチョウ:このイチョウは樹齢約300年、幹回り4.9mの大木で、薬園奉行・岡田利左衛門が1718年頃に植えたと推定される。1868年、御薬園の移管時に伐採されかけたが、太すぎて期限内に切れず生き残った。昭和初期まで鋸の傷跡が残り「鋸歯のイチョウ」と呼ばれたが、現在では跡も名も消えた。この木は、植物学史において重要な存在です。
- ニュートンのリンゴ:万有引力の法則を発見したニュートンのリンゴの木。ニュートンが万有引力を発見したとされるリンゴの木は、接ぎ木により各国の科学施設で育てられている。日本の植物園の木は、1964年に英国から贈られた枝を接ぎ木し、ウイルス治療後の1981年に植えられた。その後、国内の研究所や学校へ分譲され、「科学の心を育てる記念樹」として親しまれている。
- メンデルのブドウ:遺伝学の父とされるメンデルが研究に用いたブドウの分株。「メンデルのブドウ」は、遺伝学の基礎を築いたメンデルが実験に用いた由緒ある分株である。1913年、三好學がチェコの修道院を訪れ、旧実験園のブドウの分譲を依頼し、翌年日本へ送られた。その後、現地のブドウが消滅し、日本の株を里帰りさせ復活させた。
- 日本庭園:江戸時代から続く庭園で、特に冬の静けさの中で楽しむ梅園は格別。
- 旧東京医学校本館:明治時代の建物で、現在は東京大学総合研究博物館の分館として利用されています。
見ごろを迎えた植物
冬の小石川植物園では、以下のような植物が見頃を迎えます。
- ロウバイ:1月~2月にかけて、黄色い花を咲かせ、甘い香りを漂わせます。
- ツバキ:12月~4月にかけて、赤や白、ピンクなどの花を咲かせます。
- ウメ:2月~3月にかけて、白やピンクの花を咲かせ、春の訪れを告げます。
- さくら:3月~4月にかけて、気象情報にて開花時期はご確認ください。
これらの花々を探しながら、園内を散策するのも楽しいでしょう。
小石川植物園 まとめ
小石川植物園は、都会の喧騒を忘れ、自然の中でリフレッシュできる、まさに都会のオアシスです。
春には桜、秋には紅葉など、四季折々の美しい風景を楽しむことができますが、冬には冬ならではの静寂と美しさがあります。
ドキュメント72時間で紹介されたように、冬の小石川植物園は、自分自身と向き合い、内なる声に耳を傾けるのに最適な場所です。
ぜひ、あなたも小石川植物園を訪れて、都会の喧騒を忘れ、豊かな自然の中で心と体を癒してみてはいかがでしょうか。
きっと、新しい発見や感動があるはずです。
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