2025年4月1日(火)放送の「マツコの知らない世界」では、「吉原遊郭の世界」と題して、文学博士の安原眞琴さんが吉原の歴史について語りました。
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の放送も始まり、吉原遊郭に注目が集まっています。

この記事では、吉原遊郭とはどんな場所だったのか、どんな歴史があったのか、そして吉原遊郭を舞台にしたドラマ「べらぼう」について、分かりやすく解説します。
吉原遊郭は、遊女が集められた特別な場所
吉原遊郭は、江戸時代に繁栄した日本最大級の遊郭(風俗街)です。
遊郭とは、遊女(娼婦)が集まり、客を迎えていた場所(地域)で、特に吉原遊郭はその規模と名声から、多くの人々に知られていました。
今でも『吉原』男性にとっては、とても素敵な場所ですよね~。
吉原の地域と広さ
吉原遊郭は、江戸時代初期の1617年(元和3年)に誕生しました。
最初は日本橋葺屋町(現在の東京都中央区日本橋人形町)に設けられましたが、1657年の明暦の大火の後、現在の東京都台東区千束に移転しました。

吉原の広さは約220メートル×330メートルで、総面積は2万2000坪(東京ドーム約2個分)。
周囲を「お歯黒どぶ」と呼ばれる堀で囲まれ、出入りは1ヶ所の大門のみ。
ここで遊女たちは生活し、客をもてなしていました。
遊郭と遊女
吉原遊郭は、娼婦として働く遊女たちが数千人も集まり、毎日活気に満ちた場所でした。
遊女たちは様々な階級に分かれており、最も上級の遊女「太夫(たゆう)」から、下級の遊女まで存在していました。
遊女の数は3000人を超え、吉原遊郭内には、彼女たちを支える奉公人や、食事やサービスを提供する店も多数ありました。
遊女たちの仕事は、お金を払った客をもてなすことで、特に「花魁道中」と呼ばれる遊女たちの華やかな行列は、吉原遊郭の名物でもありました。

時代が進むにつれて、吉原遊郭も大衆化し、庶民も手軽に楽しめる遊びが増えていきました。
遊女3000人が集まった
江戸時代の最盛期には、吉原には約3000人の遊女がいたと言われています。また、遊郭内には飲食店やお風呂屋、芸人や職人なども生活し、総人口は1万人を超えていたともいわれています。
吉原の現在は?
現在、吉原遊郭の場所には、観光名所としての面影を残す部分もありますが、遊郭自体は廃れ、代わりに一般的な住宅地となっています。
しかし、吉原遊郭の歴史を伝えるための資料館や文化施設も点在しており、江戸文化に触れることができます。
安原眞琴さんのプロフィール
今回の「マツコの知らない世界」では、吉原遊郭の歴史について語る文学博士、安原眞琴さんが出演します。
安原眞琴さんは、吉原遊郭を含む江戸時代の文化を専門に研究している学者で、特に遊女や遊郭文化に関する深い知識を持つ人物です。
安原眞琴さんの学歴
安原眞琴さんは、国際基督教大学で文学博士号を取得しており、江戸時代の文化や社会構造に関する研究を行ってきました。
彼女の学問的な背景は、吉原遊郭という特殊な文化がどのように生まれ、発展していったのかを理解するために非常に重要です。
安原眞琴さんの経歴


安原眞琴さんは、江戸時代の風俗や遊郭に関する研究を続ける中で、特に吉原遊郭の研究に注力してきました。彼女は、学術的な視点だけでなく、実際に吉原で行われていた社会的な交流や文化的な側面にまで踏み込んだ考察を行い、その成果を多くのメディアで発表しています。
彼女の研究は、現代に生きる私たちにとっても興味深いものであり、吉原遊郭を知る手助けとなっています。
吉原遊郭の歴史
吉原遊郭は、その起源からして非常に特異なものでした。江戸時代初期、吉原はまだ遊郭という概念がなかった時代に誕生し、その後、江戸の風俗街として確立されていきました。
吉原遊郭を作った人
庄司甚右兵衛が日本橋近くに設立した吉原遊郭は、幕府公認で性産業を管理する役割を担いました。この制度は混沌とした売春業を統制し、武士階級中心の社会秩序維持にも貢献しました。
吉原遊郭生まれの蔦屋重三郎
蔦屋重三郎は吉原生まれであり、その後出版業界で成功。蔦屋重三郎は吉原を文化的なサロンとして活用し、多くの文人や絵師と交流しました。蔦屋重三郎が出版した洒落本や浮世絵は全国に広まり、地方でも吉原への憧れが生まれました。
最後の吉原芸者・四代目みな子姐さん


吉原最後の芸者とされる四代目みな子姐さんは、吉原遊郭の文化を継承し、その歴史を語り継いだ貴重な存在です。
吉原遊郭ドラマ「べらぼう」
主人公「蔦屋重三郎」
2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は、蔦屋重三郎の波乱万丈の人生を描いた作品です。主演は横浜流星さんが務めています。
吉原炎上「唖然とした第一話」
ドラマの第一話では、吉原の大火事「吉原炎上」の様子が描かれました。
この火事は江戸時代に度々発生し、遊女たちは逃げ場を失い命を落とすこともありました。

不謹慎なのですが、遊女の遺体を処分するシーンがあったのですが・・・
現役のAV女優さんが演じたそうです。
全裸遺体役ですよ。 「NHKなのに凄すぎる!」

ブームの火付け役「べらぼう」
「べらぼう」は、吉原遊郭や江戸文化への関心を高め、再びブームを巻き起こしています。
男性から見たら、風俗の事を思い描く事でしょうけど、歴史的な断面で見たら、女性の人身売買だったり、今の芸能界(アイドル)みたいな部分を持っていたり。
当時は無かった新しい文化が開花した様に思います。
現代社会では、当たり前の物が、当時(江戸時代)は無かったのです。
グラビアアイドルは、雑誌を飾る。・・・現在の話ですが。
江戸時代は、無かった。 発祥地! → 吉原だと思いました。
吉原遊郭 まとめ
吉原遊郭から学ぶ江戸文化
吉原遊郭は、単なる性産業の場ではなく、江戸文化を発信する重要な拠点でもありました。蔦屋重三郎や安原眞琴さんが語るその歴史からは、厳しい環境の中でも希望を持ち、誇りを胸に生き抜いた人々の姿が浮かび上がります。
ドラマ「べらぼう」を通じ、このテーマに再び注目が集まり、多くの人々が日本文化への理解を深めるきっかけとなるでしょう。
また、吉原遊郭は娯楽の枠を超えて、日本の文化や芸術の発展に大きく貢献した場所でもあります。「べらぼう」がきっかけとなり、より多くの人が吉原の歴史に興味を抱き、その魅力や意義を再発見することを期待します。
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